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copper
「鬱陶しい」
置物にしては景気の悪すぎる粗大ゴミの座る椅子に向かって毒突く。
「せめてアレくらい人の役に立とうとか思わないワケ?」
エドワードの言葉に、ロイはのっそりと顔を上げて示された先の観葉植物を見遣った。
外は雨。薄暗い部屋の中、その緑は嫌味なほど目に鮮やかだ。
「‥‥‥アレ以下かね?」
「以下。ウザったいだけで、気分転換の足しにもなりゃしない」
キッパリと断じてエドワードは肩を竦める。
「なら帰ればいいだろう。忘れているかもしれないが、ここは私の部屋なの だがね」
「分かってないね」
苦い口調のロイに、大袈裟な嘆息を交えてエドワードは云った。
「アレだけじゃ足りないから、換気を手伝ってやってるんだろ」
にやり、と笑った少年と、部屋の隅の観葉植物とに、ロイは数回視線を往復させて。
灰色の室内、金と緑のコントラストに目を細めた。
疲れた目を休ませるには、余りにもそれは鮮やかすぎて。
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