iodine 「不毛な関係」 解放したばかりの唇から嘆息が落ちた。 「虚数みたいだよな。掛けてマイナス。身も実もありゃしない」 「私には有意義だがね」 その首筋に顔を埋める。笑みを洩らせば、身動ぐ躯。 「マイナスでも0ではない。だろう?」 「0は実数だろ」 「けれど無だ」 強く吸って、肉の薄い肩口に痕を残した。 「何にせよ形はある。それが全てだよ」
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