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einsteinium
点は線になり、線は面を作り、面は空間を成し、空間は時を孕む。全てこの一瞬は、無数の点を礎として成り。
「ただ一つの点だけで未来まで創り出そうとしているようだよ、まるで」
書庫で見つけた子供は本の山に半ば埋もれ、隙間から辛うじて金色がうかがえる程度。
来ていることは知っていたがいつまで経っても顔を出しに来ない子供に、休憩ついでだと誰にともなく言い訳しつつ建物内をうろついて辿り着いた書庫の奥。
うずたかく積まれた本の山が六つ。今度は何を調べていることやら。
「ちゃんと全部、元の場所に戻せるのだろうね?」
益体もない呟き。返事など端から期待していない。
「気分転換くらい付き合いたまえ」
先刻より強く声を出して見たが、顔を上げる気配もなく。
いっそ殺気でも発して見ようかと思い、けれどその後当然に続くだろう命懸けの「軽いコミュニケーション」でもしここの資料を損ねでもしたら、とそうなった場合の副官の表情を思い浮かべてとどまる。
数分そのまま本の塊を眺め、わざとらしく大きな溜め息をついて踵を返した。
一つきりの点はいつまで経とうと点でしか在れないのに。
このあと、のこのこと部屋に顔を出してこようものなら、しばらく無視でもしてやろう。
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