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europium
散り際が見事だと誉めそやされる花の、散ったのちの醜さに気分が悪い。
「どうせ後が惨めになるんなら、死に際だけ潔くったって何の意味もないだろ」
華麗に散って降り積もった花びらは、それでも当たり前に干涸らび、あるいは朽ちて、土へと還る。
元の色もすっかり失い、薄茶色の吹き溜まりとなったのちに。
「綺麗に散りたいなんて、ただの自己満足だよね」
首ごと落ちるその様が不吉だと眉を顰められる花も、散った残骸はやはり見苦しい。
がくも花心も一息に落ちて、踏まれて朽ちて、やはり土に。
「どっちにしたって片付ける人は大変だ」
葬儀屋さんはご苦労様です。そう結んだエドワードに、
「で、何が云いたい訳かね?」
手元の書類を矯めつ眇めつ眺めつつ、ロイは帰結を問う。それににんまり笑ってエドワードは答えた。
「往生際悪く足掻きましょうって話」
散り際の美学なんて、腹の足しにもなりゃしない。
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