potassium




目を開けて2番目の階段の踊り場を右に曲がって、
柵をくぐった左の部屋の5つ目の窓から9枚目のカーテンに隠された扉を蹴破ってゆけ。














「準備は?」
「万全」
「別れは?」
「済ませた」
「覚悟は?」
「いまさら」
「まあ、そうだろうね」





遠足めいたやりとりを最後にあの部屋を出た。向かうのは終わりと始まりと、全てが待つ場所。
『泣いて逃げ帰ってきたなら、頭くらいは撫でてあげよう』
そんな戯れ言に舌を突き出して啖呵を切った。





もうあそこには戻れないかもしれない。





泣いて帰って頭でも撫でられてみようかと、0.1秒だけ考えた。










決着をつけに行く日。










アルカリ金属元素の一つ。元素記号 K 原子番号一九。原子量三九・一〇二。
長く寝かせすぎちゃった話その2です。先のいつかの話。
化学反応が強いために単独で存在することが困難な元素。

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