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mendelevium
まるで自由落下。
空から落ちてきた鳥は地表に叩きつけられる寸前についと風に乗り、紙切れのようにまた高くへと舞い上がる。羽ばたきもせず、いともあっさりと。
「信じてるから怖くないのか、怖いって事を知らないのか、どっちだと思う?」
人間だったら風に乗る前に、迫りくる地面への恐怖でショック死だ。そんな話から続いた問い。
「信じているとは自分をかね? それとも、風を?」
「どっちでも」
「なら君の疑問だとて、どちらでも良かろうよ」
「だって気になるだろ」
あっさりと話を切り上げようとしたロイに不満そうに口を尖らせ、エドワードは更に云い募る。
「あいつらの、ギリで飛べるってその自信はどっから来んの?」
「別に彼らはチキンレースをしている訳ではないよ」
結局、「信じている」方で結論づけているのではないか。自分の中で答えを決めている疑問を人に振るのは迷惑だ。嘆息してロイは云ってやる。
「君のその、自分の背が伸びると信じている根拠よりは確かなのではないかね?」
父親と確執があるらしい子供は、その言葉に心底嫌な顔をした。
「所詮遺伝だろう。飛べる自信も伸びる自信も」
「オレは自力で伸びるの!」
「出来るものならとっととして見せてくれたまえ」
呆れた戯れ言を叫ぶエドワードにひらひらと手を振る。自分で出来ると信じるのなら、信じ通せばいいだろう。
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