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rhenium
正論が耳に痛いのは当たり前で、よく云う『悪魔のささやき』っつーやつがタルい説教だったりしたらそもそも誰も道を外したりしない。
身のためになるのが苦言で身を滅ぼすのが甘言。かと云って、
「なら、この胸の痛みに耐えつつも、親切心からの苦言を呈し続ける私は、 君にとって天使の如き存在だということだね」
こんなのは問題外。
「冗談はともかく」
「本気なんだが」
「冗談はともかく!」
「それで?」
あっさりと促してくる男に激しく気力を失いつつも、話を振った手前、エドワードは続ける。
「恵まれてるんだな、ってさ」
「ああ‥‥‥」
改めて口にするには気恥ずかしくて小さくなる声。それでも聞き取った男は頷いて云った。
「大事にしたまえ」
神妙に頷き返した少年に、笑みと共に続けてもう一言。
「特に私をね」
「真っ平ご免だ」
やっぱり云うんじゃなかった。苦くぼやけば、今度こそ声を上げて男は笑った。
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