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tellurium
「ゾウが疲れたらどうすんだろ」
「は?」
「サボられても倒れられても大災害だよなあ」
妙なことを妙に真面目な声で云いだした少年の見つめる先を目で追えば、そこには古い世界の図があった。かつてそうと信じられていた、亀と、数匹の象が支える平らな大地。
「メルヘンだね」
「ロマンだろ」
「どう違うと?」
問うと彼は少し考えて、
「メルヘンはレースとかが似合うヤツで、ロマンってのは‥‥‥」
「ロマンは?」
「‥‥‥汗?」
余り頷きたくない答えを返す。
「‥‥‥‥‥‥‥その見解には多大に誰かの影響が含まれていると 思うのは気のせいか?」
「‥‥‥それはそれとして!」
ジェスチャー付きで話を変えようとする相手を呆れて眺める。
自分でもあまりな連想だと思ったのか、ごまかすように笑いながら彼は続けた。
「でさあ」
「何だね?」
促せば、
「もしそのときにヒマしてたら、肩くらいは貸してあげるよ」
にやり、とたちの悪い笑みに変えて云う。
「‥‥‥低すぎてかえって肩が凝りそうだな」
「はいはいはい、丁度いい高さにしてやりゃいいんだろ」
現れた巨大なハンマーから身を退きつつ思う。肩など貸してくれなくてもいい。
手の届く距離に君さえいれば、どんな負荷でさえ、きっと笑って見せられるだろう。
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