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zirconium
叫ぶのは簡単なんだ。
泣くのも簡単。
難しいのは、ずっと目を開けていること。
「敬礼と同じだよ」
頭を垂れずに敬意を示すのは、目を離している僅かの間にも異変を見落とすことのないようにと考えられた形だ。
「逸らしてるヒマなんかない」
その強く光る金の目を、伸ばした手のひらで覆ってみた。
「なに?」
不審気な声で、けれど身動ぐ様子はない。
「云う割には慌てないね」
云ってやれば、
「この状況で、どこに危険があるっつーの?」
アンタが呑気にバカなことしてるときに。
続いた言葉に小さく笑う。
鳴子程度には信用されているらしい。
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