fire




この火は、己が意思。
己が声。己が力。己が望み。

「で、あるはずなのに‥‥‥」

手のひらで顔を覆い、肩を落とすロイを、エドワードはただ見遣る。
エドワードに出来ることは何もなかった。かける言葉はひとつだけあるが。

「愚かだな、私は」

小さく嗤う。痛むのは傷ついた誇りか、先を恐れる心か、
それとも、

「とりあえず薬塗れば?」

差し出されたオ○ナイン。

「焔の錬金術師がヤケドした、なんて、云わないでおいてやるからさ」

条件次第でね。
人の悪い笑みを浮かべるエドワードに、ロイは深く溜め息をつく。
穴が空くほど見つめても、やはり、手のひらには火ぶくれ。










火です。
たまにはそんなことも‥‥‥ないか。ごめんね大佐。

...060905up

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