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Doubt !
「昔の人はさぁ、水銀と硫黄で金が作れると思ってたんだって」
「三元素説だね」
「でもそれって多分、液体金属を黄色くして固めりゃ金になるんじゃね?って レベルの発想じゃないかと思うんだよね、オレは」
「‥‥‥実を云うと、私もそう思ったことがないでもない」
「なら、だよ?」
我が意を得たりとエドワードは瞳を輝かせ、手にしたグラスを掲げてみせる。
「これも有りだと思わない?」
思うだろう? 思うよね?
同意してくれ、頼むからしやがれと悲愴ささえ漂わせて迫るエドワードを、
「思わない」
朗らかに笑ってロイは斬って捨てた。
「水銀に黄を混ぜても金にはならないし」
エドワードの手からグラスを取り上げて、テーブルの隅に追いやられていたマグカップを代わりに持たせる。
「白いだけの液体も、牛乳の代わりにはならんよ」
取り上げたグラスの中身を一口飲んで、ロイはその甘さに眉を顰めた。
「自分を誤魔化すのはやめたまえ」
「ぅぅぅ‥‥‥」
本日中尉から供されたのはホットミルクと、恐らく口直しにとの心遣いだろうカルピス。
『白い液体同士ってことでここはひとつどうかよろしく!』
無理矢理な理屈でカルピスだけ飲んで逃げようとしていたエドワードだった。
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